コラム

新入社員の学びの総点検 ―特徴をお伝えします
(JMA新入社員フォローアップ研修)

2021.7.27

新入社員研修

4月の入社式から、早3ヵ月が経過しました。今年度の新入社員は、どのように成長なさっていらっしゃいますか。同じ時期に組織人としてスタートを切ったとはいえ、新入社員の個性によって今の時期から成長に差が出始め、秋から冬にかけて徐々にその差は大きくなっていきます。
その原因のひとつは、新入社員が「できている」と思い込んでいることにあります。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?


入社前後には、人事部が中心となり、研修や育成の場が丁寧に用意されていました。
研修期間後にそれぞれの部門・部署に配属されると、新入社員の指導育成に関わる担当は、人事部から職場の先輩や上司に代わります。


もちろん先輩や上司は熱心に指導に取り組まれます。
正確に仕事を進めるためのルールや方法、特に「これだけはミスはしてはいけない」ことをしっかりと指導し、新入社員がいち早くできるように働きかけます。つまり、仕事を円滑に進め成果をあげるための環境を整えていると言えます。


しかし、「業務をこなすことができる」=新入社員が「社会人や組織人としての動き」の基本を身につけ、自ら実践していると果たして言えるでしょうか。


代表的な基本行動としては、
 □職場内でコミュニケーションを円滑にとる
 □単発の業務をつなげてPDCAを実践する
 □自ら学ぶ意欲を高め、求められる行動をとる
 □報連相を適切なタイミングとやり方で自ら行う
などがあげられます。


業務遂行に注目すればこれらの基本行動へのアドバイスが後回しになり、上司や先輩のフォローによって埋め合わせることが多く見受けられます。残念ながら、「きっとそのうち気づいてくれるだろう」という上司や先輩の期待は伝わりません。現場の担当業務ができることを中心に育成をした場合、基本行動や新入社員のその他の派生した仕事の進め方が「自己流になっている」ことが増えたり、「注意されていないからこれでいいだろう」と思いがちになったりするのです。
自信をもつことはいいことですが、自信過剰はやがて離職への要因の一つになりかねません。
また、他部門へ異動した場合は、慣れてない環境でどのようにふるまえばよいか判断ができなかったり、経験がないことに自分で考えて対処し成果をあげることができずに、自信を喪失したりすることもあります。
これらを防ぎ、基本を身につけ状況に合わせた行動を選択できるように成長するために、新入社員が学びの総点検をする時期として、秋から冬が最適です。


オープンセミナーで点検を行う場合、仕事から離れることで客観的に自らを振り返ることができます。それに加え、一緒に受講する他社の新入社員、つまり「外」の眼での点検を受けることでより多くの「気づき」を得ることができるでしょう。強みに自信をもち、今後の成長のために軌道修正が必要な場合にも、素直に受け入れる機会となるのです。
小会の新入社員フォローアップ研修は、受講者同志の相互啓発のもと、4月の新入社員研修で学んだポイントのおさらいをしながら、自己の所属する組織理念に基づき求められる基本行動のポイントの明確化、仕事の進め方の総点検による「考える力」の強化などの機会をご提供します。
ぜひ、この夏に、秋の新入社員フォローアップ研修のご受講をご検討ください。